| バラの季節過ぎたる今にして、 |
| 初めて知る、バラのつぼみの何たるかを。 |
| 遅れ咲きの茎に輝けるただ一輪、 |
| 千紫万紅をつぐないて余れり。 |
─── Johann Wolfgang von Goethe |
…私が「子羊たちの休暇」として綴った、ある夏のお姉さまとの思い出話がある。
これは、その思い出話の中には書かれていない、本当の物語。
祥子さまの別荘に滞在している私たちを、由乃さん・令さまの黄薔薇姉妹と、志摩子さん・乃梨子ちゃんの白薔薇姉妹が、思いがけず訪問してきた。
その夕方のことだ。
『別荘の裏の森の奥に、棄てられた古い教会がある』という話を祥子さまから聞いて、志摩子さんと乃梨子ちゃんが、「少し見学してきます、すぐ戻りますから」と言って出かけていった。
そろそろ暗くなるから、と言ってお姉さまは止めたのだけど、明日はすぐに発たなければならないから、ちょっと見るだけ…と。
1時間経っても戻ってこない二人を、心配だから、と、令さまと祥子さまが追って出て行った。
そのお姉さま方が出てからまた1時間…。二人とも、戻ってこない。
お姉さまの別荘に最後に残ったのは、由乃さんと私。
「分からない?祐巳さん。つまり、これは祥子さまが仕掛けたドッキリなのよ。そのターゲットがわたしたち、ってわけ。」
と由乃さん。
「えー!そ、そうなのかなぁ…?」
私は半信半疑だったのだけど、由乃さんは自分の推理に絶対の自信があるみたいだった。
「令ちゃんたら自分が幽霊怖いくせに…。逆に驚かしてやるんだから!」
いそいそと出かける準備をする由乃さん。
「誰か帰ってくるかもしれないから、祐巳さんは留守番お願いね!」
…。
そして日は暮れて、もう夜…。
由乃さんも…、戻ってこなかった。
消えたお姉さまたちを探し、祐巳は「森の道」(ステージ1)→「教会」(ステージ2)→「???」(ステージ3)を進んでいきます。
しかし、それを阻むかのように、次々と立ちはだかる山百合会のメンバー。
果たして、祐巳は祥子お姉さまと再会することができるのでしょうか。
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森の道を進みます | 教会の中には… |